時代劇名優一覧(女優編)・芦川よしみ/半七捕物帳 第8話:十手を憎んだ女(製作/ユニオン映画 制作協力/東映太秦映像)

時代劇名優一覧(女優編)・芦川よしみ/半七捕物帳 第8話:十手を憎んだ女(製作/ユニオン映画 制作協力/東映太秦映像)

目鼻立ちのくっきりした美貌は無論のこと、その類まれなる目力と豊かな表情を武器に、お武家、町民問わず、あらゆる女役を違和感なく演じきってしまうスーパー時代劇女優・芦川よしみさん。今回は、十手持ち嫌いの水商売女・おしんを演じた、里見浩太朗氏主演の人情時代劇シリーズ「半七捕物帳」の一作をピックアップ。

 

並々ならぬ芯の強さを感じさせるキャラが立ち過ぎて、喧嘩上等のあばずれ女を演じてもどハマりのよしみさん。のっけから「天神下のだるま茶屋の酌女同士」の大乱闘シーン。お相手役は鈴川法子さん、勇家寛子さん、森兼万貴さんのお三方。そのうち寛子さん(右)に、よしみさん(中央)の華麗なるテイクバックからのスーパービンタが炸裂・笑

時代劇名優一覧・芦川よしみ

しかし所詮は多勢に無勢。リーダー格の法子さんが繰り出す負けず劣らず強烈なビンタで壁際に張り倒されるよしみさん。

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法子さん「泥棒猫みたいな真似すれば、どういう事になるか、これで思い知ったろ!」
寛子さん「ちょっとくらい可愛いからってねぇ、図に乗るんじゃないよ!」
万貴さん「次はこんなもんじゃ済まさないからね!」

と勝利宣言のチーム法子。〆に「分かってんのかい?えぇ?」とよしみさんの前にしゃがみ込んだ法子さんなのですが・・・

「ぷぇっ!」となかなか豪快なサウンドを響かせながら法子さんに唾を吐きかける大女優、芦川よしみ様・笑

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「お客はねぇ、同じお足を払うなら、少しでもマシな女を選びたがるもんなんだよ!」

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大部屋女優のお三方とは、声のトーンからして、まるで貫録が違うよしみさん。

「何だって?」と掴みかかった法子さん(も「マシ」どころか十分売れっ子人気嬢になれると思うんだけど・・・)を蹴り飛ばして・・・

「客を盗られたのが悔しかったら、取り返せばいいじゃないか!」

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いいですねぇ、長いものにも決して巻かれない一本筋の通った反骨心の塊のようなお水の女キャラ。この手のお芝居させたら右に出る者なし。

「ま、あんたたちには無理な相談だろうけどねぇ」

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ん~、この表情!色っぺぇ~~。

で、そんな事を言われて勿論黙ってはいないチーム法子・笑 「このぉ~!」と乱闘騒ぎが再開されますが、半七(里見浩太朗)と共に駆け付けた庄太(西山浩司)が仲裁に入って、ひとまずゴング。と同時に地面に倒れ込むよしみさん。

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庄太に十手をチラつかされて退散するチーム法子。「傷の手当てをした方がいいようだなぁ」と、手を貸すよう庄太に命じる半七。しかし差し出された庄太の手を振り払うよしみさん。

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「御用聞きの世話にはならないよぉ!」と立ち上がってよしみさん。

「十手をチラつかせりゃぁ、誰でもありがたがると思ったら大きな間違いだってことさ」

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庄 太「親分はなぁ、お前ぇの事、心配してなぁ・・!」
おしん「余計なお世話だよっ!」

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「私ゃねぇ、十手持ちってやつが世の中でいっちっばん嫌いなんだよっ!」

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表情が・・・笑 そして周りの見物人に悪態をつく事も忘れることなく、その場を後にする芦川よしみさんでした。

本作に限らず勇ましい女役で啖呵を切らせたら天下一品のよしみさん、このシーンでも存分に本領発揮といったところ。

 

場面変わって。

店(天神下のだるま茶屋)をサボって蕎麦屋・弥助(赤城太郎)の屋台で蕎麦を啜る大女優・芦川よしみさん。

弥 助「いいのかい?店を抜け出しちまって・・・」
おしん「構やしないよぉ(ズルズル)」

からの

「宵の口から散々働かされた挙句、泊りの客まで取らされたんじゃ堪ったもんじゃないも~ん」

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そこへ慌てた様子で駆けて来るのは、たったいま湯島女坂で半七行きつけの呑み屋「つたや」の従業員・おみつ(太宰由美子)の友人でもある水茶屋「水月」の下働き・おきよ(加藤貴子)を殺して来たばかりの蔵前の材木問屋・信濃屋の倅、喜三郎(宮本大誠)。

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弥助ともども。

「・・・?」

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手をケガしている(おきよに噛み付かれた・笑)喜三郎に気付いてさらに「・・・?」

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遅れてやって来たチンピラ・佐吉(入江武敏)と駒蔵(加藤重樹)に付き添われて、どこぞに消える喜三郎。

弥 助「喧嘩かな・・・?」
おしん「うん・・・どっかの大店の、ドラ息子だよ」

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で、翌朝おきよの死体が発見されて捜査を開始早々、喜三郎がおきよにしつこく言い寄っていた事実を掴む半七親分。さらに女坂下で屋台を出していた弥助が、大店の若旦那風の男を含む怪しい三人連れを見ていたことを聞きつけ、番屋にいる半七に報告する庄太。

早速、弥助の住まう六間堀の裏長屋に直行して弥助を事情聴取、おしんという女も三人連れを目撃していることを知った半七と庄太は、おしんが働いているという「天神下のだるま茶屋」に向かうのですが・・・。

「おしんさ~ん、お客さんだよー?」と他の酌女(チーム法子とは別のひと・笑)に呼ばれて二階から降りて来たおしんさん。

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大女優・芦川よしみさん、階段降りて来ただけなのに、相変わらずの他を寄せ付けない目力・笑

「あんら?お前ぇ、あん時の・・・」と庄太のセリフを挟んで・・・

「昨夜(ゆうべ)の男の顔を・・・?」

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半 七「あぁ、弥助と一緒に、確かめてもらいてぇんだ」
おしん「どうして私がそんな事をしなきゃならないんですか?」

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「だから言ったろ?ひょっとしたら、おきよを殺した下手人かもしれねぇんだよ!」と早くもイラつく庄太に続いて「手を貸してくれるか?」と尋ねる親分に、事もなげに言い放つ大女優・芦川よしみさん(笑)

「お断りですよ」

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「下手人を掴まえるのはそっちの仕事でしょ?」と取りつく島もないよしみさん。「その下手人を掴まえるために、親分がわざわざこうやって足運んでよぉ、頼んでんじゃねぇかよ」と声を荒げる庄太を若干食い気味に「前にも言っただろう!?」と怒鳴りつけるよしみさん。

「私ゃねぇ、十手持ちが世の中でいっちっばん嫌いなんだよっ!」

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「だから手を貸すことは出来ねぇって言うのかい?」と、あくまで穏やかに尋ねる半七に捨て台詞を残してその場を去るよしみさん。

「虫唾が走るんですよ、その十手を見てるだけでねぇ!」

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十手持ちに「虫唾が走る」と吐き捨てる女役がここまで似合う女優さんも、なかなかいない(笑)

で、仕方なく弥助一人に喜三郎の首実検をしてもらおうと庄太が六間堀に向かった頃には、既に何者かに殺されてしまっている哀れな弥助。これで生き証人は、おしん唯一人に。

 

さて「つたや」では、女将のおつた(片平なぎさ)やおみつが、喜三郎をお縄にできないのか、と庄太を問い詰めるのですが、弥助が殺されたうえ、もう一人の生き証人であるおしんは十手持ちを嫌っていて、半七が足を運んでも「剣もほろろなんですよ」とお手上げ状態の庄太。

そんな庄太を見ていて「三河町(の半七)もだらしがねぇな」と話に割り込んで来る鳥越の長次親分(山城新伍)。「相手は女じゃねぇか」「四の五の言わずに番屋までしょっ引いて来て、喜三郎の面通しさせりゃいいじゃねぇか」などと威勢がいいもんだから「鳥越の親分なら、その女をしょっ引けるってんですか?」と庄太に迫られ「当たり前ぇだろ」と応えたのはいいが、庄太から相手が「天神下のだるま茶屋の酌女・おしん」であると聞いた途端に目が泳ぐ長次親分(笑)

要するに、長次親分こそ、おしんが十手持ちを毛嫌いするようになったきっかけの張本人なのでありました。

 

さて場面変わって・・・。

だるま茶屋の軒先で、やる気なさげに客待ち中のおしん・・・

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の奥には物陰から、おしんを見守る長次親分。

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意を決して長次がおしんの許へ向かおうとしたところで反対側からやって来る半七。長次は慌てて隠れるのですが・・・

半七「おしん?」

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「ま~だ私に何か用なんですかぁ?」と塩対応の芦川よしみさん。

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そのまま路地裏へと連れ込まれ「放しとくれよぉ!」と半七の腕を振り払うおしん。

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半七「おしん、弥助は死んだぜ」

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「えっ・・・!?」

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それまでとトーンがガラリと変わります。地味ですがナイスプレーな名女優・芦川よしみさん。

半 七「水死体となって、六間堀に浮いてるところを見つかった・・・」
おしん「殺されたんですね・・・?弥助さん・・・」

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半 七「あぁ・・・」
おしん「弥助さんを殺したのは、あんた達ですよ!」

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「あんたたち十手持ちが殺したのも同じですよ!」

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半七「ま、そう言われても仕方がねぇ・・・目を離したのは俺も迂闊だった・・・」

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半七「だがな、同じ轍を踏まねぇためにも、お前ぇの身を安全なところへ移す」

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「私なら大丈夫ですよ、端っから・・・」

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「手を貸すつもりはないんですからねっ!」

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おしんがそのつもりでも相手にとっておしんは生き証人だ、と荷物をまとめるよう促す半七ですが「御免ですよっ!」と声を荒げるおしん。

「十手に守ってもらう位なら、殺された方がよっぽどましだ!」

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「それほど十手持ちが憎いのか?」と半七に尋ねられ、十手持ち嫌いになったわけを語り出すおしん。

「あの人はねぇ、手柄を上げれば、お奉行所から十手持ちにしてもらえるって焚きつけられて、その挙句に、殺されちまったんだよ・・・」

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そして、あの人を焚きつけたのは「あんたと同じ十手持ちなんだよ、鳥越の長次とかって言うね!」と言い残して去っていくおしん。

真相は・・・五年ほど前、おしんと一緒になるはずだった飾り職人の卯之吉(川鶴晃裕)という男が、どうしても十手持ちになりたいと長次の許に通い詰め、長次はそれを諦めさせるために「人殺しの一人や二人とっ捕まえねぇ事には、奉行所からは、十手は預かれねぇぞ」と卯之吉に告げたのですが、それが裏目に出てしまい、卯之吉は深川の材木問屋・木曽屋殺しの下手人を突き止めた挙句、何者かに殺されてしまったのでした。

 

さて、長次から事の真相を聞いた半七は、北町の吟味方与力・本間啓一郎(小野武彦)の許を訪ねるのですが、卯之吉殺しの手がかりは掴めません。そこへ喜三郎が佐吉や駒蔵とツルんでいるというネタを仕入れた庄太が駆け込んで来るのですが、庄太が二人をしょっ引きに向かうと、弥助同様、手際よく口を封じられてしまう佐吉と駒蔵。そして、いよいよ生き証人はおしん唯一人に。

さて、ここからが個人的にはこのお話一番の見どころ。ワンカット2分10秒、まぁまぁの長回し。

おしんがひとり徳利酒を煽っているところに・・・

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半七親分登場。

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「何度無駄足を踏めば気が済むんですか?」

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半七「鳥越の長次から、話は聞いたよ・・・」

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長次は卯之吉を焚きつけたのではなく、むしろ十手持ちになることを諦めさせようとしたんだ、と半七親分。

半 七「それだけは、分かってもらいてぇ・・・」
おしん「ふっ・・・」

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「今さら、そんな事分かったって・・・」と、ここでキリリと語気を強めるのが芦川よしみ流。

「私の気持ちは変わりゃぁしませんよっ」

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十手持ちを憎むのもいい、力を貸す気がねぇなら無理強いはしねぇ、と告げる半七親分なのですが、ここでふっと物憂げな表情を見せるよしみさん。

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名女優・芦川よしみ、こういう細かい芸を盛り込んで来るところに、お芝居の深みが感じられます。

そして、ここから展開するのは、脚本家・ちゃき克彰氏による粋な人物描写。

半 七「だがな、おしん・・・お前ぇこれ以上、逃げて暮らすのはよしな」
おしん「・・・逃げる?」

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あん?こいつ何言ってんだ?なトーンで聞き返すおしん。

おしん「私が・・・誰から逃げてるんです?」
半 七「自分自身さ」

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「自分・・・自身・・・」

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ここでふっと「わざとらしくなく」我に返る感にも、芦川よしみ流「お芝居の深み」あり。

お前ぇは卯之吉が死んだことでヤケクソになって捨て鉢の毎日を送って来た、と半七親分。

半七「そして・・・堕ちるとこまで堕ちた・・・」

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「仏の半七」にそんな身も蓋もないセリフをはっきり言わせてしまうあたりに大胆なセンスを感じさせる、シナリオ担当のちゃき克彰氏。

さらに、それを全て十手のせいにして「真っすぐ前を向いて生きることから逃げてるんだ」と親分に痛いところを突かれて・・・

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動揺のお芝居を繊細にやってのける芦川よしみさん。

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そして一人その場に残されるわけですが・・・

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例によって全く肩に力の入ってない里見氏のお芝居とは対照的に、細かく的確に技を繰り出しながら、おしんの微妙な心情の移ろいぶりを「わざとらしくない」程度に表現しきるよしみさん。名優二人が織り成すお芝居の応酬が見応え十分な、素晴らしい1シーンだと思います。

 

さて、卯之吉が殺された五年前に奉行所の窓口に当たる番方与力を務めていたことや、半七が弥助や佐吉らを証人にしようとしていることを知り得る立場にいたことから、与力の本間に疑いを抱く半七。一方で、半七と分かれてから卯之吉の墓参りに来ているよしみさん。

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「真っすぐ前を向いて生きることから~」という半七の言葉を反芻しているよしみさん。

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そして意を決して見張りについてる庄太の許に向かうおしん。

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「半七親分の処に、連れて行ってください・・・」

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「あの晩、弥助さんと一緒に見た男の人のことを、お話しします・・・」

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「そうかい、よく言ってくれた!」と喜ぶ庄太の後頭部に刀の鞘の一撃。やはり五年前に卯之吉、そして今回の事件では弥助、佐吉、駒蔵まで殺害したのは、五年前にある大名屋敷の改築工事を巡って争っていた商売敵の木曽屋を殺して大儲けした材木商・信濃屋喜左衛門(穂積隆信)と金で繋がっている吟味与力の本間さんでした。「わざわざ殺される道を選ぶとは・・・お前も物好きな女だ」と本間さん。

本間「五年前の卯之吉同様にな・・・」

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「あんたなんだね・・・?卯之吉さんを殺したのは・・・」

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「あんたなんだね!」と大胆にも本間の首を絞めにかかるよしみさん・笑 しかし腕を振りほどかれ・・・

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本間さんの袈裟斬りで一刀両断。

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半七が駆け付け逃げる本間。

半七「しっかりしろ!おしん!」

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さすがの名女優・芦川よしみさん、失神姿がそれとなく色っぽい・・・笑

気が付いた庄太が「おしんは、親分のとこへ連れてってくれって言ったんです!」と半七に訴えるなか、さらに「んんっ・・・」と呻くよしみさん。

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そういうシーンじゃないのに、やっぱ色気が・・・笑

ま、それはともかく間一髪、半七たちによって医者の元へ運び込まれたおしんは、一命を取り留めるのでした。

 

事件解決後、元気になったおしんは半七の娘・お初(有沢妃呂子)に付き添われて長次の許へ。

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半七に話は聞いた、とおしん。

「鳥越の親分さんは、あの人に諦めさせようとしたんだって・・・」

「私が間違っていました・・・親分さんたちを憎むことで、自分自身から逃げていたんです・・・」

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「私・・・もう一度やり直します・・・」

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と一礼して去っていくおしんさん、このシーンだけ、冒頭の大乱闘に始まって終始変わらず見せていたあの剣のある表情が、憑き物が取れたようにすっきりした表情に変わってますね。もちろんお話全体の展開を計算のうえでって事なんでしょうけれども、いざ実践してみて、ここまで説得力のある形に仕上げてしまうあたりが何とも・・・。いやいや、言わずと知れた名女優・芦川よしみさん、ただただ素晴らしい。

 

ちなみにこのお話、ちゃき克彰氏のシナリオと併せて鳥越の長次を演じる山城新伍氏も地味にいいお芝居されてると思います。また無名時代の加藤貴子さんが(喜三郎に殺される)町娘役で出演されていたり、と、よしみさん以外の出演者も見所満載です。