時代劇アイドル編・久仁亮子/名奉行 遠山の金さん(第3部)第10話:説教強盗の女(制作/テレビ朝日・東映)
- 2021.03.08
- 久仁亮子
- 久仁亮子, 名奉行 遠山の金さん, 時代劇

油問屋肝煎の佐野屋増右衛門(溝田繁)が殺害され、葬儀の場では、金四郎(松方弘樹)が見ている前で、同業の備前屋常次郎(名和宏)と、後に備前屋一味に殺害される井筒屋寅吉(江並隆)が次の肝煎の座を巡って口論。「まぁまぁまぁまぁ」と仲裁に入る口入屋の丸屋丹兵衛(森幹太)。
実は佐野屋殺しの下手人は、備前屋と結託している丸屋の若い衆二人(佐藤晟也/広世克則)と、丹兵衛の女房・お染。このお染を演じるのが、今日もサディスティックなお色気むんむんの我らが久仁亮子さん!丹兵衛のもとに、しづしづとお茶を運びながら・・・
「弔いも無事済んだし、これで佐野屋の一件は方ぁ付いたねお前さん・・・」
隣の間に控え、今までやって来た仕事に比べりゃ楽だった、などと大口を叩く佐藤晟也氏に「これで息抜きでもして来い」と小判を投げ与える丹兵衛。「へぃ」と受け取って出て行く佐藤氏と広世氏を表面上は労う亮子さん。
「ご苦労だったねぇ・・・」
しかし二人がいなくなると・・・
「あいつらデカい事言ってるけど、からきし度胸もないんだよぉ・・・」
「佐野屋殺しだって、いざとなったら、おたついちまって」と、ここぞとばかりに二人をディスる亮子さん・笑
「結局、手を下したのは私なんだからね・・・」
女殺し屋・久仁亮子! きれ(い)カッコイイ~。
さて、実は佐野屋殺しの現場を目撃していた、表向きは廻り髪結いを営む女泥棒のおくま(朝丘雪路)は、恩義のある佐野屋の無念を晴らすため、番屋に投げ文をするのですが、その場に居合わせた丹兵衛とお染に見つかってしまいます。
丹兵衛に命じられ、おくまの後を尾ける姿が、これまたセクシーな亮子さん。
おくまの身元を突き止め、丸屋に戻って丹兵衛に報告。丹兵衛に「かまわん、殺せ」と言われ、微笑を浮かべながら黙って頷く、やっぱり美しい亮子さん。
悪い顔をして見せると殊更漂う知的な色香が堪りませんね(笑)しかし、おくま襲撃は金さんに邪魔されて失敗に・・・
そして話はいよいよクライマックスへ。
佐野屋に受けた恩義に筋を通すと決意したおくま、長屋に迎えに来た佐藤晟也氏に言われるがまま、罠と知りながらお染の髪を結いに丸屋へと出向きます。
おくま「お若いから、髪の艶のいいこと!」
お 染「艶がいいのは・・・」
「人の生き血を吸ってるからかもしれないよぉ?」
何でか一瞬クルスパッチ入る亮子さん・・・笑 そして、おくまに見えないように殺し道具の針を取り出すのですが・・・
「・・・!」
それより早く髪結櫛のとんがった方を盆の窪に突き付けられ・・・
たのも束の間、備前屋と丹兵衛の一味がその場に駆けつけて危機脱出、すぐさま反撃に出る亮子さん・・・
の横っ面(つら)に金さんが投じた胡桃の根付が・・・
直撃!「んぅあっ!」とマジで痛そうな悲鳴を上げる亮子さん・笑
「危なくて見ちゃいらんねぇなぁ・・・」と、おくまとは顔なじみの金さん登場!
お染「またお前・・・!」
「ぶっ殺せぇ!」と叫ぶ備前屋。そしてわらわらと金さんにかかって行くけれども悉くシバかれるチンピラたち。金さんは「おぅおぅ備前屋ぁ!・・・鳴かずんば、鳴くまで待とうホトトギスだとぉ・・・?家康公気取りでほざいた手前ぇの腹ん中ぁ、真っ黒だってことは・・・こちとらとうの昔に、見届けてるんでぃ!」と桜吹雪を御開帳。
殺し屋に似つかわしくないビックリ顔の亮子さん・笑
ちょっとお芝居クサめなのはご愛敬・・・
チンピラたちが次々ノされていくなか、障子の陰から金さんに襲いかかる卑怯な亮子さん・笑
金さんの左正拳突き一発でノックアウト!(まぁ、この金さん左利きだし・・・)
フレームアウトしてると思ったか、いつまで経っても倒れない(不自然な)亮子さんでした・笑
さて、お白州の場面。
金四郎が「調べによれば、備前屋常次郎、其の方、肝煎役の座を得んがために、かねて結託せし、丸屋丹兵衛に両名(佐野屋と井筒屋)の殺害を依頼、丹兵衛女房、染以下の者ども、これを実行せしものとあるが・・・これに、相違ないか?」と罪状を諳(そら)んじる中、反抗的な目つきで金四郎を見上げる亮子さん。
こういう「きっ」とした表情がすごくセクシーです、ブラボー亮子さん!
で、備前屋にも丹兵衛にも白を切られた金さんが「ほぅ・・・身に覚えなしと申すか?」と再度問い質したところで、ちょっとあんた全くおふざけでないよ?とでも言いたげに太々(ふてぶて)しく亮子さん。
「一体どこの誰がそんな訴えを起こしたのか、教えて下さいまし」
すると証人席(?)から「あ・た・し・が、訴えたんです」とおくま。
「お前さん、何だってそんな人を陥れるような真似をするんだぃ!?」
「かまわん、おくま」とお奉行様のお許しが出て、おしとやかに証言を始めるおくま。「その下手人が、この白州に、おるか?」と聞かれて「この人と・・・」とまともに指さされる亮子さん・笑
やっぱお芝居にクサみが・・・笑
備前屋と丹兵衛が「この女の申す事なぞ、お信じになっちゃいけません!」「頭がおかしいんだ!」と助け船。負けじとおくまは「あ、そうだ、金さんにでも、証言してもらいましょうか」と反撃。しかし備前屋に「その金さんてのはどこにいるんだい?」と言い返されて返答に窮するおくま。丹兵衛は、金さんなんていもしない男をでっち上げて自分たちを罠にハメようとしている、と主張するのですが、おくまの亭主・田之助(品川隆二)が、おくまの言う事は本当でございます、と加勢。すると今度は亮子さん。
「その金さんこそ殺しの下手人・・・」
あれ?亭主の証言と完全に矛盾してるぞ? ま、それはともかく・・・
「ろくでもない遊び人の殺しなんか押し付けられちゃ、たまりませんよ!」
「備前屋さん?帰りましょ」と立ち上がる亮子さん。
しかしここで金四郎が「んっふっふっふっふっふっふ・・・」
「?」
ん~、(お芝居のクサみはともかく・笑)美人だなー・・・
金四郎「黙って聞いてりゃぁ、言いたい放題・・・」
一 同「・・・?」
「手前ぇらが悪の正体見せたあの現場ぁ・・・この遠山桜、お目付桜が・・・しっかと、見届けてるんでぃ!」と金さん二度目の桜吹雪御開帳。
「・・・あのときの!」
やっぱクサみ・・・笑
「手前ぇらこれでも、まだ白ぁ切ろうってぇのかぃ?」と金さんに凄まれて・・・
例によって「殺し屋らしからぬ」半泣きの表情を見せた後、がっくり崩れ落ちる亮子さん。ま、お芝居はいいんですよ、画面に映ってるだけで目の保養になるんだから、それで良し!(笑)
-
前の記事
時代劇アイドル編・久仁亮子/三匹が斬る! 第10話:湯の里は、地鳴り剣鳴り腹も鳴る(制作/テレビ朝日・東映) 2018.10.12
-
次の記事
記事がありません