竹光カスタム・柄糸の巻き直し編/道具・薬練(くすね)・経木を使った金具調整等・・・

竹光カスタム・柄糸の巻き直し編/道具・薬練(くすね)・経木を使った金具調整等・・・

市販の竹光のダメなところを改善するために柄糸を巻き直すことにします。と言ってもだいぶ手抜きですが・・・笑

私が使っている道具はこれだけ。

竹光カスタム・柄糸の巻き直し編/道具・薬練(くすね)・経木を使った金具調整等・・・

あとは薬練(くすね)ですね。松ヤニと菜種油を調合、鍋で煮込んでトロトロの状態にして竹の棒に巻き付けます。

竹光カスタム・柄糸の巻き直し編/道具・薬練(くすね)・経木を使った金具調整等・・・

薬練の調合は非情にデリケートな作業です。鍋で煮込んで熱々トロトロの状態で竹の棒に巻き付け、常温まで冷やして固めた薬練を糸の裏でさっと引く事で、摩擦熱によってその一部が溶け出して糸裏に付着し、滑り止めの役目を果たしてくれるのですが、調合する際に油が多いと、糸にあてただけで変形してしまって作業になりません。逆に油が少ないと摩擦熱を与えても全く溶けないので、糸の裏で引いても糸に付着させることが出来ません。また温度に非情に敏感なので、同じ常温環境で作業をするにしても、夏と冬では微妙に調合の比率を変えてやる必要があります。

で、この薬練、冷えて固まったように見えても時間が経つと重力に負けて垂れてしまうんですね。画像の薬練は、巻き簾に巻いて持つところを下に立てて保存していたら、こうなってしまいました、の例です・笑

ちなみに鍋で煮込んだ薬練は鍋ごと冷やして保存しておけば何度でも再利用できます。

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さて今回、柄糸を巻き直すにあたって鍔、目貫、縁頭といった刀装具も換装しますので、その準備に入ります。

まず新しい鍔の茎(なかご)穴の調節。穴が小さい場合はやすりで削って広げます。

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なお鍔の穴が大きい場合は、(刀身の)茎に経木を貼るなどして調整することになるでしょう(穴の大きな鍔に当たった事がないので未検証ですが・・・)。

また鍔の厚みが変わることで、柄の縁部分の調整が必要です。新しい鍔の方が古いものより厚い場合は、柄の縁側をやすりで削ります。新しい方が薄い場合は、経木を貼って隙間を埋めます。

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あまりに新しい鍔が薄く、経木を一枚一枚貼っていてはきりがない場合は、薄板でこんなものを作って柄と縁の間に挿入することも・・・。

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同様に縁や頭についてもやすり掛けか経木で調整(画像は縁がガバガバのケース)。

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柄頭については、鵐目(しとどめ)穴と合わせるためにやすり掛けが必要な場合も・・・。

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また正しく表側で糸を留められるように菱数を決め、鉛筆で印を付けます。

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今回は八寸柄を一四菱(半)で巻いていきますから、市販品よりも3回多く巻き付ける事になります。その分、糸を強く引っ張て巻いて行くという事ですね。