斬られ役列伝・福本清三編/長七郎江戸日記(第1部) 第28話:月夜の闇退治(制作/ユニオン映画 制作協力/東映太秦映像)
- 2018.11.08
- 福本清三(東映剣会)
- 斬られ役, 殺陣, 福本清三, 長七郎江戸日記

金で殺しを請け負う「闇の差配」の元締め、関屋藤兵衛(早川雄三)配下の浪人者としてラス立ちに登場する福本名人。終盤、カメラ位置がハイアングルに切り替わってから大活躍です。
長七郎(里見浩太朗)が志茂山高也氏→矢部義章氏→奔田陵氏と続けざまに斬り捨て、残るは勘定奉行・黒木備前守(亀石征一郎)と藤兵衛、福本名人の3名のみ。倒れている矢部氏の上を飛び越え・・・
黒木サイドへと移動する福本名人。
長七郎が藤兵衛に気を取られた隙に斬りかかろうとするが・・・
切っ先を突き付けられて動きを封じられる福本名人。
突きを繰り出しがてら・・・
藤兵衛サイドへ・・・
移動する福本名人。
藤兵衛が斬られるなり長七郎に斬りかかって・・・
胴を払われる・・・
福本名人。
もう一度斬りかかって・・・
とどめの二刀払いをお見舞いされる福本名人。
呻き声をあげつつ身をよじり・・・
やや体勢を戻して硬直する福本名人。
そのまま・・・
地面へと・・・
倒れこむ・・・
福本名人。
フィニッシュ。
第21話「母恋草」のラス立ちでは美しく仰向けに倒れて見せた福本名人ですが、今回披露して下さるのは少し違ったバリエーションの倒れ方。斬られた瞬間に身を反らしながら捻った身体を一度起こして硬直するのはいつもと同様ですが、今回は左手で受け身を取りつつ後ろに倒れるパターン。
この仰向けに倒れたように見せつつ左手で受け身を取る倒れ方は、剣会の他の俳優さんもしばしば実践しておられます。ただ、そこは福本名人。地面に倒れるまでの滞空時間の長さや、着地の直前に膝を伸ばしてより遠くへ倒れ込もうとするアグレッシブさなど、名人ならではの工夫の跡が見受けられます。
「仰向けに倒れて死にましたよ」とアピールするかのごとく、受け身のために捻った身体をちゃんと元に戻してフィニッシュを迎えるあたり、名人の拘りぶりが窺い知れますね。
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